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所信表明(副指揮)

 副指揮です。同期には他に学生指揮経験者もいる中で指揮をさせていただくのは、指揮どころか音楽の経験にも乏しい私にとってプレッシャーが大きいですが、なんとかお役に立てればと思います。よろしくお願いします。

 所信表明と申しましても、上に書いたことが全てのように思われますが、それでは幾分物足りないので、私にとっての音楽というものについて、少し書かせていただきます。
音楽というのは、演奏会のため、お客さんのため、ということがよく言われますが、やはり一番は自分自身のためではないかと思います。自分の人生を豊かにしてくれるもの、自分自身を表現する手段、音楽はそういうものだと思っています。そして、いい音楽をするためには、他のことにも目を向けることが大切だと思います。いろいろな音楽を聴くこと、演奏すること、またそれに限らず、読書、絵画鑑賞、映画鑑賞、食事、旅行、さらには日々の会話、ニュース、家事、電車の中でのちょっとした考え事、掃除……。様々なことが音楽と繋がっていて、音楽のヒント、引き出しになっています。そうした経験、そこに得た考えによって、自らが日々徐々に変わっていき、それを音楽で表現する。ですから、音楽には正解も完成形もありません。歌い方やテンポが日々変わっていってもいいのです。もしかしたら、ある映画(或いは本や絵)を観たことがある人とそうでない人では音楽が違うということもあると思います。

 ですが、私たちは(ソロをするときとは違って)大人数で音楽をするので、みんなが自由に演奏するわけにはいきません。それに、音楽にはある程度の決まり(音程、縦、作曲者の指示など)があり、それは守って演奏しなければなりません。そこで、私はその方向性をみなさんに伝え、このバンドをまとめていくという役割なのだと解釈しています。私の意図が伝わって音楽が変化し、また奏者の皆さんの意図を私が吸収して、というような交感があれば、とても楽しい、いい音楽ができるのではないかと思います。

 …とまあ、こんなことを考えています。では、合奏でお会いできるのを楽しみにしています。