2019-01-01から1年間の記事一覧

ひとりごと

・さっきふと思い出して、再読。 « Un ouvrage est fini quand on ne peut plus l’améliorer, bien qu’on le sache insuffisant et incomplet. On en est tellement excédé, qu’on n’a plus le courage d’y ajouter une seule virgule, fût-elle indispensab…

写真への試論・断片と補足

・なぜ、見るものの目を混乱させる写真(「見るものを混乱させる写真」ではなく!)の存在可能性を志向するのか。 それは、目が全く混乱しない写真においては、単なる同定しかありえないから。これはAというものの写真、これはBという場所の写真。ラベルとイメ…

写真への試論

・一度見たものをあらためて撮ること 例えば、丘の上にある教会を訪ねる、そんな小旅行とするとして。 なんということはない、半時間もあれば登れてしまうような丘。途中にはきれいな景色もたくさんあるだろう。 写真の話をしたいので、カメラを持っていると…

ギリシャ旅行記(後編)

5/14(火): デルフォイ観光 さて、この日はコリントスへ行こうと思っていたのだが、前日のバスでコリントスの横を通り過ぎてしまい、なんとなく、もう一度同じ方面へ向かうよりも、全く別の方へ行ってみたくなってしまった。そこで、急遽前夜にデルフォイに行…

ギリシャ旅行記(前編)

○5/11(日): 前段、アテネ到着 この日は夜までクロアチアのドゥブロヴニク(Dubrovnik)にいた。 本来、この旅行はギリシャ訪問がメインイベントだった。それなのにこの場所に寄ることに決めた理由は2つ。クロアチアに行ってみたかったということと、アテネ行き…

社会的コード逸脱のレッスン

この社会には、様々なコードが存在している。例えばそれらは、法律や社則といった形で明文化されていたり、マナーや礼儀や暗黙の了解という形で存在していたりする。 もちろんそうしたコードって、いわゆる社会を回していくにはどうしようもなく必要なんだけ…

アウシュビッツ訪問記

アウシュビッツを訪れたのは、4月22日月曜日のことだった。 いつものようにホステルに荷物を置き、パスポート、食料、カメラその他一式をトートバッグに詰め込んで、朝一番のバスに乗り込んだ。当初の予定を変更することが多かった今回の旅行の中でも、アウ…

「真の体験」信仰への懐疑、あるいは写真を撮ることの擁護

・「真の体験」の信仰 - 「自由気ままな旅行」? ある友人が「自由気ままな旅行をしたい」と言い出したことがあった。行き先も決めず、ただあてどなく気の赴くままに旅行してみたい。どれくらい本気なのかはわからないけれど、そんなことを言っていた。 それ…

脱主体化をめぐって

書きためてるノートから。 このテーマは、あるとき(おそらく1年くらい前?)から頭の中をずっとぐるぐるしている。そして、それからずっと、様々な現象がこのテーマと関係しているように思えて仕方がない。共感してもらえるかどうかはわかりませんが、どうし…

スペイン旅行。マドリード、トレド、バレンシア。

ノートルダムが燃えた

ノートルダムが燃えた。 ちょっと混乱しているので。気持ちを整理するために。 ノートルダムは、僕の家から近いわけではないけど、電車1本でいける。その辺には、僕がよく行くコーヒー豆のお店があったり、パリで一番大きな本屋さんがあったりする。そういう…

ウィーンフィル鑑賞記

旅行記とかあんま書いたことないんですが、今回はちょっと書こうと思います。ウィーンフィルの演奏会、どんな感じだったかっていう。けっこう自分の話多め。 ・計画 さて、当初ウィーンに行く目的は、ウィーンフィルではありませんでした。同期Trp.のOさんが…